国立西洋美術館本館
こくりつせいようびじゅつかんほんかん
概要
我が国がフランス政府から旧松方コレクションの寄贈を受けるに当たって、昭和34年に建てられた美術館建築である。設計はフランスの建築家ル・コルビュジエによる。また、前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が日本で設計補助を行った。
ル・コルビュジエが探求してきた「無限発展美術館」の構想を具現化したもので、他にも、ピロティ、自然光を取り入れる照明ギャラリー、寸法体系(モデュロール)など、ル・コルビュジエの作品に特有の優れた意匠が見られる。
近代建築の巨匠であるフランスの建築家ル・コルビュジエの我が国における唯一の作品で、以後の我が国における現代建築の動向に大きな影響を与えた作品である。