下呂の田の神祭の芸能
げろのたのかみまつりのげいのう
概要
この芸能は、岐阜県益田郡下呂町森に伝承される田遊びの要素の色濃いもので、二月七日から十三日まで各種の前行事を終了して、十四日の正午過ぎから、部落の田口両家(いまは温泉会館)から田の神行列が出発し、森八幡神社の社前の祭場で、「田の神祭となえ詞」を歌いながら、田打の作法、すなわち田遊びが行なわれる。
踊り子は花笠を懐中にして、片肌をぬぎ、田植、稲刈、稲メリ、穂摺落しなどの型を歌につれて舞う。また、かたちのよく整った獅子舞もあり、獅子唄は哀調あるものである。田遊びの一種として、地方的特色の顕著なものといえる。
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