金沢城土蔵(鶴丸倉庫)
かなざわじょうどぞう(つるまるそうこ)
概要
金沢城土蔵は、金沢城本丸の北側に、嘉永元年(1848)に建築された大型土蔵で、鶴丸倉庫とも呼ばれている。土蔵造2階建、切妻造、桟瓦葺で、もとは武具蔵として建てられ、加賀藩大工山本勝左衛門が普請を手がけた。
金沢城土蔵は、広大な内部空間を有し、腰の石張など金沢城の土蔵に特徴的な技法も併せ持っている。また城郭内に現存する近世の土蔵として希少な遺構であるとともに、武具蔵という用途が明らかで、なおかつ、その機能に則した造作がみられる点においても、高い価値が認められる。