田舎家の前の人々
いなかやのまえのひとびと
概要
日の暮れかかる田園風景。樵夫が一日の仕事を終え、家族の待つ田舎家に戻ってきた場面。抒情性に富んだ牧歌的田園画のなかに、理想化された農民たちの姿が描き込まれている。特に、家の前に描かれた家族の姿は、実際の田園にいるというよりは、むしろアトリエでポーズをとっているかのようにみえる。本作のように、人物画と風景画の中間に位置する絵画は一般的に「ファンシー・ピクチャー」と呼ばれ、ゲインズバラの得意とした作画法である。
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公益財団法人 東京富士美術館