東海道五拾三次之内 51 水口《名物干瓢》
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 51 みなくち めいぶつかんぴょう
概要
水口の名物である干瓢作りが描かれている。干瓢は夕顔の身の果肉を細く長く剥いて、天日に干して作られた。画中左で筵の上に座った女が、まな板の上の果肉に一心に包丁を入れている。赤子を背負った娘が次の夕顔の実をもち、もう一人の娘が細く剥かれた実をまとめている。画中右奥では立てられた葭簀にその実が干されている。働く女たちのしぐさに愛嬌を感じる。街道を一人歩く旅人は、そんな仕事には関心がないようだ。
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