オカヤドカリ
おかやどかり
概要
S45-5-129オカヤドカリ.txt: 小笠原諸島の昆虫は、220属、261種が知られており、このうち、5属88種が固有のもので、他は広い分布をもつ種を除くと日本を含む旧北系27種、東洋系29種、熱帯アジヤおよびポリネシヤ系30種、ポリネシヤを含むオーストラリヤ系8種といわれ、きわめて興味ある昆虫群である。
これらの多くは、天然保護区域で保存されることと思われるが、さきに指定されたオガサワラトンボ、シマアカネなどと同様に、固有種のうち、いわゆる収集マニアの収集の対象になりやすいもの、生息数のきわめて少ない水棲昆虫などを種として指定することとされた。
カサガイは海産の小笠原固有の貝であるが、すでに業者が何万個でも欲しいと採集依頼をしているともいわれ、激減することが予想されるため指定し保護するものであり、オカヤドカリは、現在のところ、島内でかなりみられるが、すでに大量に採集され売られており、もともと生息地は少なく、個体数の総計はそう多くないものであり、天然記念物に指定し、保護をはかるものである。
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国指定文化財等データベース(文化庁)