唐子踊と太刀踊
からこおどりとたちおどり
概要
唐子踊【からこおどり】保存会は素盞鳴【すさのお】神社、天神社、薬師堂など、太刀踊保存会は御霊神社その他で、十月の第四日曜日に、粟利郷区太刀踊保存会は正八幡宮、天神社で、十月十、十一日にそれぞれの踊を演じる。(岡山県邑久郡牛窓町、邑久町)
いずれも少年によって演じられる芸能で、太刀踊は「ならし」(はやしともいう)という囃子だけの芸をまず行ない、その後太刀踊を演じる。男役で太刀を持った少年二名、女装の少年で薙刀を持った者二名が、青年たちの唄に合わせて踊る。
唐子踊は、朝鮮風の色あざやかな服装をつけた二名の少年が、青年たちの唄に合わせて素直な振りで踊る。この踊子は踊場に入るまで、青年の肩車で運ばれるとか、この役を勤めあげた少年が、次の年だけは「先踊」といって黒紋付に袴の姿で、その年の役を勤める少年の前で一緒に踊るなどのしきたりを守っている。
この地方に伝承されてきた稚児を中心とする舞であり、民俗的な色彩を有している。
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