諏訪神社本殿
すわじんじゃほんでん
概要
諏訪神社は、建御名方命を祭神とし、社伝によれば、延享3年(1746)に柴田信右衛門豊忠が施主となって創建したとされる。柴田家は、江戸時代に当地で代々村役人を務めたとされる旧家である。
建築年代については、延享3年の建立棟札の記録が残されているものの、その棟札自体は所在不明となっていた。しかし、近年、本殿屋根裏の棟木などから、建立年月日や施主、大工棟梁の名前を記した墨書が新たに発見された。その内容から、本殿は延享3年に、三ヶ尻村(現熊谷市)の大工棟梁内田清八郎らの手で建立され、上州花輪村(現群馬県みどり市)の石原吟八郎や江戸両国米沢町(現東京都中央区)の小沢五右衛門らが彫物大工棟梁となって彫刻を施したとする、建立棟札の記録が裏付けられた。内田清八郎や石原吟八郎は、妻沼の歓喜院聖天堂の建立にも携わった人物として知られている。