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高山社跡

たかやましゃあと

概要

高山社跡

たかやましゃあと

史跡 / 関東 / 群馬県

群馬県

藤岡市

指定年月日:20090723
管理団体名:藤岡市(平21・9・16)

史跡名勝天然記念物

高山社跡は、明治時代に高山長五郎が清温育(せいおんいく)と呼ばれる養蚕方法の開発・普及教育を行った高山社に関する遺跡である。清温育とは、それまでの自然に任せた清涼育と人工的に温湿度を管理した温暖育を折衷したもので、蚕の成育状況に合わせて蚕室の温度調整や換気を行う優れた飼育方法として、一時期全国標準の養蚕指導法となった。長五郎は、明治3年(1870)養蚕改良高山組を組織して養蚕改良に取り組み、同16・17年頃に清温育を確立したとされる。同17年に養蚕改良高山社を設立し社長に就任するも、同19年没した。高山社はその後も発展し、蚕業学校を開設して清温育の普及に努め、全国から生徒の受け入れ、指導者の全国派遣を行った。高山社跡は、長五郎が没するまで居住・清温育の開発・指導教育を実践した地であり、高山社が同20年に藤岡市内に移転した後も、戦前まで分教場として利用された。現在、江戸時代末から明治時代前半に建てたと考えられる母屋、長屋門、賄小屋、外便所等の建物や、桑貯蔵庫が残る。
このように、我が国近代の養蚕業の発展を理解する上で貴重である。

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キーワード

高山 / 養蚕 / 蚕種 / 製糸

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