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作品Ⅰ

さくひんⅠ

概要

作品Ⅰ

さくひんⅠ

三岸節子  (1905-1999)

みぎしせつこ

昭和60年/1985年

油彩・キャンバス

65.0×100.0cm

一宮市三岸節子記念美術館

画面左下に署名:S.MigiSHi
裏面に画題・署名・年記・場所:作品Ⅰ 三岸節子 昭和六十年十月 ヴェロンにて
出品:三岸節子展(1989)
様々な色の四角形が重なるように描かれている。中央には大胆に黒い長方形を配置し、その周りをレモン色や淡い紫色などさわやかな色の面が取り囲んでお互いを引き立てあっている。ナイフによりたっぷりと伸ばされた絵具や、異なる色の塗り重ね、かすれた線など、油絵具独特の技法で様々な質感が表現されており、中央の黒い部分では絵具を引っかくことで重さをやわらげている。この作品について作者は「初めから抽象作品を意図したのではなく、描いている間にこういう作品になりました。」と記しているが、最初はおそらく何らかのモチーフがあり、それを画面の構成、色のバランスなどを考えながら描いているうちに抽象的な作品になっていったと思われる。絵具そのものの美しさや様々な技法による質感の違いなど、純粋に絵を描くことを楽しむ画家の姿が浮かんでくるような作品である。

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キーワード

節子 / 三岸 / 署名 / せつこ

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