旧双葉幼稚園園舎
ふたばようちえんえんしゃ
概要
旧双葉幼稚園園舎は,大正11年に,当時の保育者臼田梅の考案をもとに建てられたとされる木造園舎である。正方形平面の園舎の中央に八角形平面の遊戯室を置き,その四方に保育室を接続する。遊戯室は,周囲に高窓を設けた天井の高い吹き抜け空間とし,ドーム屋根をのせる。
旧双葉幼稚園園舎は,近代における幼稚園園舎の基本計画のひとつである遊戯室中心の平面をもち,大正期に建てられた園舎として希少である。またその外観は,球形,四角形,三角形などの基本図形を用いた明快かつ独創的な意匠でまとめており,わが国における幼稚園建築の発展を理解する上で,高い価値を有している。