舞楽装束 下襲
ぶがくしょうぞく したがさね
概要
平舞の常装束の下襲。半臂の下に着用する裾の長い衣裳。平舞は数人が舞具を持たずに穏やかに舞う場合が多く「文の舞」とも呼ばれる。平舞では、舞楽面はつけずに常装束で行う場合が多く、袍・半臂・下襲・赤大口・表袴・紅単、忘緒・鳥兜・石帯・鳥兜・踏懸・襪・糸鞋が用いられる。装束の模様には菱・窠文・唐花・鳳凰などの有識模様*が多く、染織技法では同じく有識織物*に見られる錦・綾・浮織物・刺繍が多いことからも公家の染織文化が反映されている。
*有識模様・有識織物 平安時代以降に公家階級により用いられた模様や織物で、中国から伝えられた模様や織物を和様化したもの。
旧カネボウコレクション2201-9
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女子美アートミュージアム