熊野御幸図写
くまのごこうずうつし
概要
本品は、後白河法皇が京都に熊野権現を勧請した若王子神社に伝来し、現在はアメリカの個人所蔵となっている、室町時代に製作された画幅を江戸時代後期に写した写本である。新宮幅と那智幅とから成り、もとは本宮幅も備えていた可能性がある。新宮幅は、先達の僧に導かれて速玉大社に詣でる白装束の一行、那智幅では、馬に乗って那智山に向かう人々の姿などが描かれている。原本は、いわゆる熊野曼荼羅(特に宮曼荼羅系統のもの)から参詣曼荼羅が派生してくる過渡期の作品として位置付けることができる。
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