宿組の囃子
(伝統的な囃子の曲目及び踊り)
しゅくぐみのはやし
概要
お囃子の起源は、明治初期、天王様祭礼行事のお囃子奉納がはじまりと伝えられている。
保持団体の宿組囃子連保存会は、お囃子を継承するために、昭和44年6月1日に組織され、現在の会員は約50人である。
規約に育成部が位置づけられ、宗岡はやしこども教室など、積極的に継承に取り組んでいる。
囃子の曲目は、「にんば」、「屋台(1)」、「屋台(2)」、「四丁目(玉入り)」、「鎌倉」、「子守唄」、「かぞえ唄」、「きつねつり」がある。
里神楽は、芝居仕立ての内容となっており「獅子がまい」「三番叟(五人囃子)」「金拾い」などがあり、脚本を継承している。
踊りとそれぞれに使用される曲目は、「おかめ・ひょっとこ:にんば、子守唄・鎌倉、数え唄」、「獅子舞:屋台(1)」、「天(てん)狐(こ):屋台(1)」である。
使用される楽器は、ツケ(締め付け太鼓)、オオカン(長胴太鼓)、ダイビョウシ(太鼓)、シノブエ、スリガネである。
技の公開は、天神社例大祭、宿組八坂神社祭礼、志木市郷土芸能フェスティバル(7月志木夏祭り)のほか、年間に何回かの出演依頼がある。
技の習得については、週2回社務所内で練習し、練習方法としては、初めに口伝(くでん)で、覚えさせ、その後に楽器を指導しており、太鼓奏者をその腕前によって階級で分けて評価している。
また、膝折囃子連(朝霞市)、上町囃子連(志木市)、宗岡中組囃子連(志木市)にお囃子を伝授している。