座る浴女
すわるよくじょ
概要
この版画のもととなるデッサンは1881年に描かれ、同じ年に同構図の油彩画《水浴する女》(スターリング&フランシーヌ・クラーク美術研究所蔵)が描かれた。翌1882年にも同じ構図の作品(個人蔵)が描かれていて、ルノワールお気に入りのモデルであったことがわかる。それもそのはずで、彼女は1885年に妻となるアリーヌ・シャリゴであった。甘美な表情、長い髪、そしてふくよかな肢体をもつ婦人の表現は、いかにもルノワール的である。
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公益財団法人 東京富士美術館