岐阜提灯の製作用具及び製品
ぎふちょうちんのせいさくようぐおよびせいひん
概要
本件は,江戸中期から生産され,やがて全国に流通していった岐阜提灯に関する製作用具と製品を収集したものである。岐阜提灯は岐阜市の特産品で,極細の竹ひごに美濃和紙等の薄紙を貼り,上品な絵柄や模様を施した提灯として,全国的にもよく知られているところである。
用具類としては,摺込み,張り,道具付けといった火袋本体の製作に関係するもののほか,輪作り,盛上げ,塗りといった部分品製作に関係する用具が収集されており,すべての作業工程が理解できる。また,製品では,御所型提灯,大内行灯,変形提灯など全種が収集されており,完成品の比較も可能である。なかでも,提灯の木型には紀年銘のある場合が多いことから形状年代が判じられ,見本帳などからは絵柄の意匠や志向性などが読み取れる。