筒状に縫製された腰衣（サロン）の引き解き。赤・茶・青による手描きのバティックで、中央のバタンにパッチワーク風のタンバル模様を背景とした大柄な草花模様、縦長パネル（クパラ）に鋸歯状のトゥンパル模様、細いパネル（クモド）と枠（ピンギル）に花唐草模様を表す。バティックはインドネシアのジャワ島を中心に制作される蝋防染による模様染又はその製品を指し、日本では「ジャワ更紗」とも呼ばれる。インドの影響を受けながらも独自の展開をみせた地域的特色が豊かなバティックは、2009年にユネスコの世界無形文化遺産に認定された。旧カネボウコレクション　1211.31