山本神右衛門常朝年譜
やまもとじんえもんじょうちょうねんぷ
概要
佐賀藩士山本常朝(神右衛門/1659~1719)が自筆で記した自らの年譜。冒頭には、「万治二年己亥六月十一日辰の時、佐嘉片田江横小路屋敷にて出生仕候。父は山本神右衛門重澄、法名孝白善忠。母は前田作右衛門女、法名紅室妙桂」とあり、出生の日時と場所、両親の記述から始まっている。常朝が誕生する五年前にあたる承応3年(1654)に製作された承応佐賀城廻之絵図には、「片田江北より五番横小路(中ノ橋小路)」の北側に、「山本神右衛門尉」として父重澄の名が見え、年譜で「片田江横小路屋敷」と略記されている生誕地の場所を詳細に知ることができる。