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絵唐津芦文大皿

えがらつあしもんおおざら

概要

絵唐津芦文大皿

えがらつあしもんおおざら

陶磁 / 安土・桃山 / 近畿

京都府

桃山

素地は砂粒混じりの鉄分を多く含む灰褐色陶胎。轆轤成形した大皿。器形は体部が低く立ち上がり、中程を少し絞り込んで段を作り出し、鐔状とする。口辺部は外に大きく開き、口縁端部を上方に引出し、外側に平らな口縁帯を作り出す。外底部には小さな高台を削り出し、体部の腰から高台周辺には篦削り調整を施す。
 内面全面に、左右に下草を配し、茎を上方へと真っ直ぐに伸ばす芦を中央に大きく一本描く。文様は鉄絵具で描き、内外面全体に土灰釉をやや厚く掛けるが、胴裾から外底部は露胎とする。土灰釉はわずかに緑色を帯びた淡灰褐色に発色する。

高8.4 口径35.3 高台径9.7  (㎝)

1枚

文化庁 京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85-4

重文指定年月日:20120906
国宝指定年月日:
登録年月日:

国(文化庁)

国宝・重要文化財(美術品)

唐津の中で鉄絵具で文様を描く絵唐津の作品。口径三五センチを越す大皿で、内面全体に芦の文様を手慣れた筆致で伸びやかに描く。この芦文は絵唐津ではよく用いられる文様であるが、単純な構図ながら器面全体を使い力強く堂々と表現される。
 絵唐津では遺例が極めて少ない完存する大皿で、絵唐津を代表する優品である。

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キーワード

内面 / 唐津 / /

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