大阪府野中古墳出土品
おおさかふのなかこふんしゅつどひん
概要
古市(ふるいち)古墳群中、墓山(はかやま)古墳の陪塚(ばいちよう)である野中古墳からの出土品一括。主要な遺物291点と、附の一括で構成され、甲冑をはじめとした多量の鉄製武器・武具を含むことを特徴とする。
本資料は、政権中枢部における古墳時代中期の鉄器多量埋納の実態を示し、古市古墳群の実像や中央政権の軍事力、経済力を具体的に表す資料として重要である。また、当時の軍事組織や対外交流、金工技術を考究するうえでも、学術的価値が高い。