旧長崎税関三池税関支署
きゅうながさきぜいかんみいけぜいかんししょ
概要
明治22年(1889)、三池炭鉱は明治政府から三井組に払い下げられ、三池炭砿社(みいけたんこうしゃ)の初代事務長に任命された團(だん)琢磨(たくま)は炭鉱経営の拡大と採炭技術の近代化を推進した。採炭量が年々増加した結果、石炭の効率的な搬出地を求めて、大牟田での大型船への積み込み可能な港湾の建設が計画された。築港の工事は明治35年(1902)11月から始まり、6年余りの歳月を費やして明治41年(1908)6月に工事は竣工し「三池港」と名付けられた。三池港の開港にあわせ、同年、長崎税関三池税関支署や三井港倶楽部などの港湾関連施設が開設された。