知恩寺 御影堂
ちおんじ みえいどう
概要
知恩寺は,百萬遍として知られる浄土宗大本山寺院である。承安5年(1175)頃の宗祖法然による創始以来,3度の寺地移転を経て,寛文年間(1661-72)初期に現在地に境内を構えた。
中心となる御影堂は,浄土宗寺院仏堂の基本的平面を採り,禅宗様を色濃く取り入れた外観と,広壮な内部空間を併せ持つ堂である。御影堂の周囲には釈迦堂や阿弥陀堂,勢至堂,鎮守堂,総門などの堂宇が配置されて荘重な境内を形成しており,近世浄土宗寺院伽藍の特徴を理解する上で,高い価値を有している。