吉井のシシウチ行事
よしいのししうちぎょうじ
概要
吉井町の各所では,毎年12月になるとシシウチといって,翌年1年間,猪等の害獣に作物が荒らされないよう,豊作を願う行事が伝えられている。
例えば、吉井町乙石尾では,12月12日の午前中,戸主らが山中と集落の境界に位置する山の神のオコクラに集まり,神主による所定の儀式があったのち,入れ代わり立ち代わりして,猪に見立ててシトギ餅で拵えたシシに向かって,次々と矢を放っていく。当たれば運に恵まれるなどという。終わると,仕留めたシシをちぎっては丸め,シシ肉と称して焚火であぶり,御神酒を戴きつつ,皆で焼いて食べる。以後は公民館に場を移し直会となって,この行事は終了する。
(※解説は選択当時のものをもとにしています)
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