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写経断簡「大般若波羅蜜多経(巻第七十九)」

だいはんにゃはらみたきょう

概要

写経断簡「大般若波羅蜜多経(巻第七十九)」

だいはんにゃはらみたきょう

/ 平安 / 日本

平安時代後期(藤原時代)/894~1185

「大般若波羅密多経」
大般若経ともいう。
【成立】
本経は紀元前後からAD1200年頃までに成立した諸般若経の原典の翻訳が集大成された一大叢書である。
【内容】
600巻。本経は16の経典から成り立っている。
【後世への影響】
本経の中に、経典を書写・読誦・受持することに功徳があり、この経典を供養するものは諸の神によって常に護られると説かれていることから大般若経を転読することによって災いを除く信仰が盛んに行われた。転読とは全部読むのではなく、600巻の各巻の初めと終わりを読誦し、中間では陀羅尼を唱えるという形式で読むことを言い、日本では和同元年(708年)に初めて行われている。
【関連経典】
摩訶般若波羅蜜経・小品般若波羅蜜経・金剛般若波羅蜜経

大蔵経全解説大事典(1998年)より抜粋

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