小呂島の祇園山笠行事
おろのしまのぎおんやまかさぎょうじ
概要
本行事は,小呂集落において3軒の当屋(2017年までは2軒1組)を中心に執行される。山笠は,法被に白ズボン姿(昭和40年代までは上半身裸に締め込み姿)の男性のみにより担がれる。現在,「飾り山(据え山)」と「舁き山」の2種類が作られる。少なくとも昭和36(1961)年までは「飾り山」が担がれていたが,現在では「舁き山」のみが集落を1周する。
「飾り山」は,高さ約7~8mを測る。「舁き棒」が3本組まれ,「台」の上には四方にベニヤ板を張る。ベニヤには穴があけられており,そこに「サガリバナ」のほか「ナミ」,「サカナ」,「コブ」といった海事や海産物に関連する飾りを差し込む。また,前面と背面に「絵馬」を飾る。「杉壁(スイカベ)」には,島で「ススキ」とよばれる植物が使用される。
一方,「舁き山」は,高さ3mを測る。「舁き棒」は,3本組まれる。「台」の上には人形の代わりに木製の祠である「ごしんさま」を載せる。