漣(福田平八郎筆 昭和七年/絹本白金地著色)
さざなみ(ふくだへいはちろうひつ しょうわしちねん/けんぽんはっきんじちゃくしょく)
概要
福田平八郎は、大分出身で京都で活躍した日本画家であり、写生を基本としながらも、充分に計算された画面を構成する独自の画風で高く評価されている。福田作品としては最初の指定となる。本図は湖面にきらめく光を表現したものであるが、白金(プラチナ)箔を押した画面に、不定型な群青色の色面を配置することのみで仕上げている作品で、福田の作風の特徴をもっとも良く示す作例として貴重である。
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