龍師火帝の碑
りょうしかていのひ
概要
龍師火帝の碑は、上杉家の重臣直江兼続が、猿尾堰を構築した際に設置した大石の一つと伝えられている。兼続は、米沢城下の建設にともない、用水・治水のため谷地河原堤防(直江石堤)や御入水堰、猿尾堰などを築いた。猿尾堰は、李山から最上川の水を堰揚げして南原の用水や米沢城三の丸西側の堀でもあった掘立川に導水する重要な役割を担っていた。この猿尾堰を作る際に、堰を押さえるために大石を設置したとされる。碑石はもともと河川に転落していたものを、昭和54年(1979)に引き上げられ、平成12年(2000)に現在地に移転して設置したものである。平成20年(2008)には、猿尾堰を含む直江兼続治水利水施設群が土木学会推奨土木遺産に認定された。