原東花田植
はらひがしはなたうえ
概要
原東花田植(はらひがしはなたうえ)は、美しく飾り立てた牛で代掻きを行い、賑やかな囃子に合わせて田植えを行なう行事である。サンバイと呼ばれる指揮者がササラを打ち鳴らしながら音頭を取り、大太鼓・小太鼓・手打鉦・笛などで囃し、早乙女が田植歌を歌い苗を植えていく。原東田ばやし保存会では「昔ながらの田植仕事を基本とした田植歌の調子を守り続けること」を重要視している。田植仕事をしながらゆったりと演じることのできる原東花田植の「六調子」は、非常に特徴的である。現在保存されている田植歌は、「三拝」、「苗取歌」、「代かき歌」、「扇」、「花」、「笠」、「栗の花」、「うぐいす」、「三矢の訓」、「関山」、「身洗河原」、「早乙女別れ」、の12曲である。原東花田植には、六調子、半ユリ、ユリという種類の調子があり、この順に歌のテンポは遅くなる。農業が機械化した現代においても、昔ながらの農作業の姿を行事の中に残している。