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更紗縫合下着

さらさぬいあわせしたぎ

概要

更紗縫合下着

さらさぬいあわせしたぎ

染織 / 江戸

製作者不詳

江戸時代(生地の輸入)/18〜19世紀(生地の輸入)

更紗

丈144.0 裄62.5

1領



来歴:1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『更紗の世界展インドから西へ、東へ―華やかな染色の美』(1984)
・神戸市立博物館『鎖国・長崎貿易の華ギヤマン/更紗/禽唐革』(1994)
・黄韻如「更紗拼布裡衣」「六角星亀甲紋更紗拼布裡衣」國立故宮博物院特別展『交融之美 神戸市立博物館精品展』(2019)
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録(2019)

更紗とは、木綿の布地に茜や藍などで染め上げた染織品で、日本では16世紀以降オランダを通じてもたらされたインド更紗を意味します。18世紀後期から19世紀には、ヨーロッパ製や日本製の更紗も含まれるようになったようです。

本作は、江戸時代に輸入されたと推定されるインド更紗、オランダ更紗、唐桟、和更紗など大小様々約240枚の裂(きれ)を縫い合わせた男性用の下着です。上部には浅葱地、及び白地に茜色で彩られた葉鶏頭などの草花文を中心とする意匠を施した比較的大きさのある裂が占めています。これらはインド更紗と考えられています。
下部は縞模様、草花文、菱繋文、亀甲手文、丸文などの意匠が施された小さな裂地を用いて構成されています。なかには、「端別在此印章 無圓□者為」などと読める印を捺した裂も見出すことができます。色鮮やかな裂を巧妙に組み合わされた本作は、旧蔵者の趣味的感覚の冴えが伝わってきます。


【近世・近代の漆工・陶磁器・染織】

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キーワード

神戸 / 市立 / 更紗 /

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