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天狗草紙(東寺・醍醐寺巻)

てんぐぞうしとうじだいごじ

概要

天狗草紙(東寺・醍醐寺巻)

てんぐぞうしとうじだいごじ

絵画 / 鎌倉

鎌倉時代・13世紀

紙本着色

29.3x1077.1

1巻

重要文化財

天狗(てんぐ)は、怪異現象を引き起こしたり、さまざまな悪さをしたりする想像上の生き物です。この絵巻は、当時、大きな力をもっていた大寺院の僧たちのおごった様子を天狗にたとえて風刺したものです。
僧侶たちに対する痛烈な批判を連ねた詞書のあとに、京都の東寺(とうじ)、醍醐寺(だいごじ)、和歌山の高野山・金剛峯寺(こうやさん こんごうぶじ)の風景が描かれています。
満開の桜の下で美しい稚児(ちご)たちが舞い踊る場面にご注目ください。醍醐寺の清滝会(せいりょうえ)と呼ばれる春の行事です。舞台を取り囲む僧たちは、稚児に特別な思いを寄せているのでしょうか。仏門の戒律が乱れている様を風刺した場面です。

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キーワード

天狗 / / 東寺 / 草紙

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