木造降三世軍荼利明王立像
もくぞうごうざんぜぐんだりみょうおうりゅうぞう
概要
五大明王の2躯が残ったとみられる。両者作風が異なるが、大きさや細部の特徴的な形式が一致し、本来の一具とみてよい。降三世明王は鎬を立てた彫り古様をとどめるが、総じておとなしい作風で、製作は11世紀前半に置かれる。軍荼利明王はすぐれた出来映えから当代一流仏師の作とみられ、左足を蹴上げる特徴的な図像も注目される。著衣に当初の彩色文様が残存し、脇手も過半が当初のものであるのは貴重。
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