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千鳥蒔絵文台

ちどりまきえぶんだい

概要

千鳥蒔絵文台

ちどりまきえぶんだい

室町

室町時代・15世紀

木製漆塗

縦31.8 横55.2 高10.2

1基

重要文化財

文台は、書物や硯箱(すずりばこ)、短冊(たんざく)などを載せる小振りの机です。本品は、天板の両端に筆返しが付き、上面に州浜(すはま)に松、飛び交う千鳥などを金蒔絵(まきえ)で表しています。この種の図様(ずよう)は室町時代の作品に類例があり、甲斐(かい)国(現在の山梨県)の歌枕(うたまくら)「塩山」(しおのやま)を表したと考えられます。蒔絵は、蒔絵粉の上に漆を塗った後、表面を炭で研(と)いで文様(もんよう)を現す研出(とぎだし)蒔絵を主体に、州浜や貝は蒔絵粉をまばらに蒔く絵梨子地(えなしじ)としており、技法にもこの時代の特色が現れています。足利義政(あしかがよしまさ)(1436~90)奉納と伝えられます。

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キーワード

蒔絵 / / 千鳥 / 硯箱

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