S.HAYASHI漆器工房真鍮象嵌看板
エス.ハヤシシッキコウボウシンチュウゾウガンカンバン
概要
H乙57の看板と同じくおそらく明治時代の古美術商林新助(はやししんすけ)家の看板。三枚の木製板を並べ、左右にはしばみをかませて長方形とし、裏面左右に反り止めの桟を渡して桟の上下を面取とする丁寧な造りである。全体を黒漆で塗り、真鍮板を象嵌して研ぎ出す方法で「S. Hayashi’s/FACTRY(ママ) OF GOLD LACQUER WARE/Inspection/is/Cordiallg(ママ) invited」(林の/金の漆器の工場/ご自由にご覧ください)の文字を表す。近代京都における工芸品輸出の歴史を物語る遺品である。