短冊形斧形石製品
たんざくがたおのがたせきせいひん
概要
横斧に用いられた板状鉄斧が古墳時代に大型化したものが短冊状鉄斧で、本品はこれを滑石で模造したものである。2点あり大小の別がある。大型品は灰緑色で白色の斑がある。穿孔に1度失敗し、再度隣接して穿たれている。小型品は大型品と同工だが、多孔質で不整形な孔になっている。刃先は削ってていねいに仕上げる。本品は5世紀初頭に製作され、同一古墳から出土した可能性がある。石製模造品の品目には大小のペアとなる相似形態を持つものがあり、石製祭器の特徴が良く出ている。