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四季花鳥図屏風

しきかちょうずびょうぶ

概要

四季花鳥図屏風

しきかちょうずびょうぶ

絵画 / 室町

伝雪舟等楊筆

室町時代・15世紀

紙本着色

(本紙)各151.0×351.8

6曲1双

重要文化財

 向かって右から左へ、春夏秋冬の風景が描かれ、そのなかにさまざまな鳥が遊んでいます。
 この絵の特徴は、なにより鳥たちの迫力でしょうか。首をあげ、鳴き声をあげる鶴や、空から舞い降りてきた鴨は、ほぼ実物大に描かれ、重量感をもって、見るものに迫ってくるようです。
 その秘密は、背景の描き方にもあります。左の屏風を見てください。画面左端に山が重なり合うように描かれ、遠くの山から流れてきた水は、やがて穏やかな流れとなって右手前に至ります。このような山水画の技法が、背景の空間に奥行きを感じさせ、そこに鳥がいるかのようなインパクトを生んでいるのです。
 また、隙間なく枝や葉を伸ばす植物にも強い生命力を感じます。それが複雑にからまりあうなかに鳥が描かれているのも雪舟の花鳥図の特徴です。よく見ると、意外なところにも鳥が隠れています。
 そこで、クイズです。この絵の中には何羽の鳥が描かれているでしょうか。


答え:右隻 8羽 左隻 5羽 

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