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新三十六歌仙図帖

しんさんじゅうろっかせんずじょう

概要

新三十六歌仙図帖

しんさんじゅうろっかせんずじょう

絵画 / 江戸

狩野探幽(1602~74)筆

江戸時代・寛文4年(1664)

絹本着色

33.3×26.2

1帖

 これは、「歌仙絵(かせんえ)」と言われるジャンルの絵です。和歌の名人として知られる歌人(歌仙)の姿を描き、その歌を書き添えたものです。この「新三十六歌仙図帖」は、後鳥羽天皇(ごとばてんのう)が選んだとされる鎌倉時代の名歌人36人を左十八歌仙、右十八歌仙にわけ、左帖(さじょう)と右帖(うじょう)と呼ばれる2冊の冊子で紹介しています。見開き2面ごとに歌人の姿と、その人物が詠んだ歌が配置されています。右帖では、人物は見開きの左面、和歌は右面にありますが、左帖ではその逆の配置です。右帖と左帖を並べて同時にページをめくれば、和歌をはさんで左右の歌仙が向かい合い、歌を競い合う、まるで紅白歌合戦のような架空の対決が実現したのかもしれません。
 この図帖は、左大臣の鷹司房輔(たかつかさふさすけ)が、五代将軍徳川綱吉に嫁ぐ娘に贈ったものです。作者の狩野探幽(かのうたんゆう)は、江戸時代初期に活躍した幕府最初の御用絵師。衣の模様や髪、顔の表情など、緻密な配色で繊細かつ優美に表現されています。また、それぞれの和歌を書いたのは当時の名だたる公家たちと、たいへん豪華な図帖です。将軍家の婚礼に関わるという制作事情を考えれば、納得のいく力作です。

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キーワード

六歌仙 / 歌仙 / 和歌 / poets

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