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斎宮女御集断簡 小島切「秋をへて」

さいぐうにょうごしゅうだんかん こじまぎれ あきをへて

概要

斎宮女御集断簡 小島切「秋をへて」

さいぐうにょうごしゅうだんかん こじまぎれ あきをへて

伝小野道風筆

平安時代 11世紀

紙本墨書

縦22.5 横9.5

1幅

醍醐天皇の第4皇子、式部卿重明親王の長女で、村上天皇の女御となった徽子女王の歌集『斎宮女御集』の和歌3首を書写した断簡。もとは綴葉装の冊子本であった。本品には糊代が見えることから、江戸時代に粘葉装に改装されたものとみられる。本阿弥光悦の門下で、中国・南宋時代の張即之の書法を学び、「宗真流」という書風で知られた小島宗真が愛蔵したものとして、「小島切」と呼ばれる。
「小島切」は藍や紫の飛雲を漉き込んだ鳥の子紙に、細かな雲母砂子を撒いた料紙を用いる。同種の料紙を用いるものとして、伝藤原行成筆「敦忠集切」や「伊予切」、「法輪寺切」などがあり、「小島切」もほぼ同じ頃のものと考えられる。穂先の長めの筆で書かれたためか、繊細かつ流麗な筆致である。伝承筆者は小野道風とされるが、時代は下がり11世紀後半の書写と推定される。
本品の最終行「さい京のかみの大君にきこえさせ給」は本来、歌番号95の詞書で、本品に書写された和歌に接続しない。この1行を記した紙は、別の「小島切」を掛幅装に改装する際に切断され、本品の末尾に継がれたものとみられる。

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キーワード

/ 料紙 / 断簡 / 書写

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