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太刀 銘 久盛

たち めい ひさもり

概要

太刀 銘 久盛

たち めい ひさもり

その他

久盛

制作地:豊後国

室町時代 16世紀

鉄 鍛造

刃長68.8 反3.2

1口

鎬造、庵棟、やや詰まった中鋒。中反強い。表裏ともに棒樋を角留めし、裏は区下より添樋を彫る。鍛は板目に柾がかる。刃文は互の目に飛焼交じる。帽子は丸く返るが判然としない。茎は磨上で、先切、鑢目大筋違。目釘孔3つ開く。指表に刀工銘「久盛」を刻む豊後国は南北朝時代の友行を祖として江戸時代に至るまで数多くの刀工を輩出した。なかでも、室町時代には大友氏の庇護のもと、高田庄(現大分県大分市鶴崎)で盛んに作刀が行なわれ、同時代の美濃や備前と比肩しうるほどの生産量を誇ったとされる。特に、応永年間から天正年間ころまでは平姓を冠した刀工(平高田)が多く、安土桃山時代以降には藤原姓を名乗った刀工(藤原高田)が増加する。本品の作者である久盛は平高田に属する刀工であるが、在銘作は少ない。

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キーワード

/ 刀工 / 鎬造 /

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