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旧岩淵水門

きゅういわぶちすいもん

概要

旧岩淵水門

きゅういわぶちすいもん

関東

東京都

大正/1924

鉄筋コンクリート造水門、延長61.8m、左右袖壁及び上流右岸護岸高欄附属

1基

東京都北区志茂5丁目地先

重文指定年月日:20240815
国宝指定年月日:

国(国土交通省)

重要文化財

荒川と隅田川の分岐点に設けられた水門。内務省東京土木出張所の青山士が設計を担当し、大正5年に着工、同13年に竣工した。全長約62メートルを測る本体には通船路を含め5門の鋼製引上扉が開き、両脇には袖壁が取り付く。躯体全体に鉄筋コンクリートを用いた先駆的な水門であり、特に基礎は、浄水を注いだ井筒状の基礎と分厚い床版を併用して堅固に築く。関東大震災等に耐え、首都東京を水害から守り続けた頑強なつくりは大正期における河川構造物の技術的達成度を示す。近代有数の治水工事である荒川下流改修工事の要となる施設として近代治水史上、価値が高い。

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