花唐草彫漆櫛・笄
はなからくさちょうしつくし・こうがい
概要
鼈甲製、牡丹形の挿櫛と笄の揃いである。牡丹形は明治7年（1874）頃に流行したとされる。笄は片側を耳掻形としている。花唐草菊を彫漆で表し、置平目を施している。「松林」の蒔絵銘がある笄の軸は別の笄から転用したものである。花柳章太郎（1894～1965）の旧蔵品で平成15年（2003）に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。
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