紙本淡彩松に群鶴図
しほんたんさいまつにぐんかくず
概要
高岡初の町絵師・堀川敬周(1789頃~1858)が描いた大幅の松に群鶴図である。穏やかな波を背景に生命力溢れる力強い松に鶴が群がっている。正月や婚礼、出産時等に掛ける「慶事掛」である。鶴の頭が赤いことから丹頂鶴であろう。松の根付近に茶色の小鳥が2羽描かれており丹頂鶴のヒナかと思われる。本紙左下部に白文方印「屈敬周印」、朱文方印「公載」。他の作品の印章に「公載氏」「公載」「敬周公載」とあることから敬周は公載とも称していたことが判る。
付属品木箱(蓋表墨書「千羽鶴 敬周筆」)あり。
【主要参考文献】
・「高岡市史」中巻 昭和38年4月10日発行 高岡市史編纂委員会編集
・「企画展 高岡の絵師―堀川敬周とその弟子達―」 平成15年7月12日発行 高岡市立博物館編集
・一般財団法人釧路市公園緑化協会HP参照(2024.11.29アクセス)