ワヤン・クリ エムバン
わやん・くり えむばん
概要
ワヤン・クリ エムバン
わやん・くり えむばん
制作地:インドネシア・ソロ
1980年
水牛の革・角・骨 金彩 彩色
(1)全長52.4 像高35.3 (2)全長52.8 像高35.4
2体
インドネシアの伝統的な影絵芝居ワヤン・クリで用いる人形。スイギュウの革を切り抜いて透彫し、金彩と彩色の後に、可動部分をつなぎ、水牛の角製の棒をつけたもの。人形遣いダランが多数の人形を一人で操りつつ台詞を語り、観客は白幕に写った影も、ダランが人形を操るさまも、自由に鑑賞できる。この人形は、民族造形学者・金子量重氏が収集した、『ラーマーヤナ』を上演するための一そろいのワヤン・クリのうち2体。
エムバンはワヤン・クリの様々な演目に登場する2人1組の宮廷の女官で、王宮の場面で王の側に侍る。場面転換を印象づける役割も担う。