黒書院三の間北長押上貼付西より2
概要
三の間北側の襖には、向かって右側から左の方へ金雲の中に稲刈りを済ませた田畑が現われ、その上空には一羽の白鷺が雄翔している。中央には老松の巨木が体をくねらせて横長の画面の中に収まった形で描かれている。さらに左方に移ると二羽の白鷺が寄り添い、大きく描かれた松や、かたわらの土坡にはすでに深い積雪が見られる。これら雪景を背景にしながらも、その裾には寒菊がひっそりと花を咲かせ、秋から冬への移りかわりを感じさせる作品である。
所蔵館のウェブサイトで見る
特定非営利活動法人 京都文化協会