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照りつつ降る日

てりつつふるひ

概要

照りつつ降る日

てりつつふるひ

水彩 / 絵画 / 大正 / 日本

萬 鐵五郎  (1927)

よろずてつごろう

1923(大正12)年

紙,水彩

31.0×47.0

1枚

《照りつつ降る日》という一風変わった題名は、萬自身が付けたものである。陽光が射しているのに雨が降るという微妙な天候状態は、俗に「きつねの嫁入り」などと言われ、神秘的な雰囲気を醸し出す。作者はその場面に遭遇し、光と水の織りなす独特の光景に思わず絵筆を執ったに違いない。 この画家は若い頃から、澄み切った晴天よりも、雨や曇りといった気象の下に展開する風景を好んだようである。彼の作品とりわけ水彩画、水墨画のなかにこうしたキーワードでくくられるものが多く見かけられる。 この作品は、萬が創設に関与した春陽会の第2回展への出品作で、水彩でありながらも、油彩画のような迫力を感じさせる。単純で的確な形態の把握、リズミカルな筆致、深い印象を与える色遣いに、水彩画家としての萬の本領をみることができよう。

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/ / / 五郎

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