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宮城県

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))日本基督教団岩沼教会宮城県岩沼市桜二丁目37-2

日本基督教団岩沼教会

岩沼市街地に位置する教会。石造平屋建切妻造銅板葺の礼拝堂に宝形造塔屋を付属。外観は石積を現し尖塔アーチ窓を並べる。内部は玄関から東へ礼拝室、講壇を配し、小屋はハンマービームとタイバーを用い天井を折上げる。石造の重厚な外観が地域景観をつくる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))横田家住宅板倉宮城県仙台市宮城野区鶴巻一丁目1008-5

横田家住宅板倉

仙台市東部に位置する農家の道具蔵兼籾蔵。敷地に西面して建つ二階建切妻造平入鉄板葺。側柱の間に横板を落とし込んで外壁とし、西面南寄りを戸口とする。内部は各階板敷で、1階南側を仕切り籾の貯蔵場とする。小規模ながら丁寧なつくりで当地域特有の板蔵。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))宮城県多賀城跡出土品宮城県多賀城市高崎1-22-1

宮城県多賀城跡出土品

 多賀城跡は、陸奥国府 ・鎮守府が置かれ、古代国家における北辺の政治・軍事の中枢として、奈良時代から平安時代(8〜11世紀頃)にかけて機能した古代城跡である。
 政庁跡や多賀城廃寺跡から出土した瓦類は、瓦葺建物の存在だけでなく、多賀城碑によって伝わる神亀元年(724年)の創建年代も裏付ける。また、文様の変遷によってⅠ〜Ⅳ期に編年され、藤原朝獦による大規模改修(726年)、伊治呰麻呂の反乱(780年)、貞観大地震(869年)による建物の修築や再建に対応すると考えられている。
 墨書土器には、「大垣」・「曹司 」・「厨」・「寺」など施設の名や性格を、「介」・「目」・「火長」など官人の身分や職名を、「黒川」・「名取」・「信夫 」など陸奥国内の地名を示す例があり、国府、鎮守府、寺院といった遺跡の性格を色濃く反映する。また、銙帯金具・石帯、多種の硯、刀子などは多賀城に出仕した官人の存在とその文書事務活動を、羽口や取鍋 、漆壺や漆濾布などは官衙にて金工品や漆工品製作が行われたことを裏付ける。さらに、塑像の残片、五重塔や金堂を模した瓦塔や瓦堂、多数の泥塔などの仏教遺物、人面墨書土器、人や動物などの形代、斎串などの律令祭祀に関わる祭祀具は、多賀城跡にて行われた宗教活動やその風景の一端を垣間見せる。
 これら多種、多量の遺物は、古代国家における枢要な地方官衙の姿や活動を、生き生きと復元する貴重な考古資料である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))津島神社神輿殿宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼141

津島神社神輿殿

拝殿北西に建つ桁行3間、梁間2間、平屋建入母屋造妻入銅板葺の東西棟。組物は出三斗、軒は一軒繁垂木。東の戸口に両開の格子戸を開く。内部は一室の土間で格天井を張り、中央に神輿を置く。簡素ながらも丁寧なつくりで境内の歴史的景観を形成する神輿殿。