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福岡県・北九州市八幡東区
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))河野家住宅(旧池本家住宅)主屋福岡県北九州市八幡東区猪倉町66
槻田川上流の農村集落に位置する農家の主屋。平屋建入母屋造平入で茅葺(鉄板仮葺)の東西棟。西を土間、東を六間取とし、南東に床構え付き座敷を配し、南に縁を付す。三本溝の敷鴨居や簀子天井など古式を残す。大きな茅葺屋根が地域の歴史的景観をつくる。
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))銅矛 福岡県重留遺跡第二地点一号竪穴住居跡出土福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
広形銅矛と呼ばれる大型化した銅矛。刃の研ぎ出しがなされないなど、武器としての機能は全く失われており、祭器とみられる。銅矛を含めた武器形青銅器が竪穴住居跡内に埋納された唯一の例であり、弥生時代の祭祀を復元するうえで欠かせない資料。
国指定文化財(重要文化財)南河内橋福岡県北九州市八幡東区河内三丁目
南河内橋は,市内を流れる大蔵川上流に位置し,大正15年11月竣工の道路橋である。官営八幡製鉄所の用水確保のために設けられた河内貯水池に架かり,橋長133m,幅員3.6mの下路式鋼製二連レンティキュラートラス橋である。設計は,製鉄所技師の沼田尚徳と足立元二郎の指導監督のもと,製鉄所技手の西島三郎により行われた。
主構は,径間66mで,正立及び倒立の曲弦トラスを上下に組み合わせて紡錘形とし,垂直材で床版を吊る特異な構造形式である。部材の格点は全てピン結合としている。
南河内橋は,我が国の鉄鋼産業発展の中心を担った旧八幡製鉄所が直営で設計施工した数少ない鋼橋のひとつとして貴重である。また,合理的で明快な部材構成と,独特な形状のレンティキュラートラス形式の橋梁として,我が国の近代唯一の遺構であり,橋梁技術史上,高い価値がある。