永正六年（一五〇九）の建立で、東北地方の規模の大きい堂として代表的である。

旧羽州街道西側の敷地に建つ。寄棟造平入桟瓦葺で、正・側・背面に下屋庇を設ける。桁行１１間梁間５間規模で、左手に土間、板敷を介して右手に前後各３室の畳敷を設け、背面に座敷や離れを付設する。老舗商家にふさわしい、風格ある佇まいをみせる。

主屋の左手に、軒面を揃えて建つ。切妻造妻入桟瓦葺の土蔵で、桁行５間梁間３間規模になり、両妻側に蔵前を設ける。外観は漆喰仕上げとし、平側には土戸両開の窓を３ヶ所に穿つ。２階が物置で、１階はトコと違棚がある書院風座敷である。