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栃木県・足利市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧岡崎家住宅石蔵栃木県足利市通三丁目2763
隠居屋の北に東面して建つ。石造二階建切妻造桟瓦葺。南北棟で戸口を建てる東面に下屋を差掛ける。大谷石を化粧とし地域の石蔵の特色を示す。小屋組はキングポストトラス。内部は一、二階とも一室で生糸や家財道具等を収納。足利の織物産業の隆盛を伝える。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧岡崎家住宅隠居屋栃木県足利市通三丁目2763
足利市を横断する旧国道五〇号沿いに位置。設計施工は市内で実績多数の小川組。二階建入母屋造桟瓦葺で南の一、二階を和室として縁を廻らし、北に廊下をはさんで洋室を配する。縁廻りはガラス戸を建て並べ、洋室には暖炉を設えるなど質の高い近代和風住宅。
国指定文化財(登録記念物)新藤氏庭園栃木県足利市
新藤氏庭園は,栃木県足利市西部の春(かす)日岡(がおか)と呼ばれる台地の南縁に位置する。新藤氏は江戸末期から昭和にかけて織物業を営んでおり,二代目の睦十郎が明治末期に初代理一郎のために離れを建てた際に庭園も造営されたという。
2階建ての離れは台地の上に建ち,離れが建つ上段部と園池のある下段部には大きな高低差があるが,その地形を活かして落差約3mの豪快な滝が造られている。滝の下には石組護岸のS字状の園池が広がる。また,庭園の東部からの流れは蛇行しながら離れの側を抜け滝へとつながり,西部からの流れは直接園池に接続する。
2階からは高低差のある庭園を眼下に見ることができ,また建物から庭園に出て台地の上段から下段へ,また下段から上段へ歩をすすめるにつれ庭景が大きく変わる。このように垂直方向を軸に様々な景観を観賞できることが大きな特色であり,特に園池の岸からの景観は,大ぶりのチャートで組まれた滝石組や離れ等を仰ぎ見るという迫力あるものとなっている。地形を最大限に活かした空間構成はきわめて特徴的であり,栃木県の造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。
国指定文化財(登録記念物)物外軒庭園足利市
足利において幕末から昭和時代前半に繁栄した豪商の庭園であり、北側の池庭と南側の茶室周辺の露地により構成される。この時代の邸宅庭園の意匠や足利の茶の湯文化を現在に伝え、造園史上の意義が深いと考えられる。