世界遺産と無形文化遺産
小菅修船場跡
こすげしゅうせんばあと
主情報
- 記載物件名
- 小菅修船場跡
解説
詳細解説
現存する日本最初の蒸気機関を動力とする曳揚げ装置を装備した洋式船架。1869年に,長崎港において,薩摩藩とスコットランド出身の商人トーマス・グラバーの協力の下,建設された船舶修理施設で,明治政府が買収し,1887 年に三菱の所有となった。曳揚げ小屋は,現存する日本最古の煉瓦造建築で,コンニャク煉瓦が使用され,曳揚げ装置はグラバーがイギリスから購入した。当時の船架の形状から通称ソロバンドックといわれ,現在も長崎造船所造船工場の対岸に位置する工業港区の中で,当時の造船業の姿をとどめたスリップドックが現存している。