世界遺産と無形文化遺産
端島炭坑
はしまたんこう
主情報
- 記載物件名
- 端島炭坑
解説
詳細解説
端島炭坑は,高島炭坑の技術を引き継ぎ,発展させ,炭鉱の島として開発された。
明治中期以降に採炭事業が本格的に開始し,1890 年からは三菱の所有となり,明治後期の高島炭鉱(高島,端島による海洋炭鉱群)の主力坑となった。高品位炭を産出し,国内外の石炭需要を賄った。明治末には八幡製鐵所へも原料炭を供給した。
産業活動の停止と住民の撤退後,現在は,坑口等の生産施設跡や数次にわたり拡張された海岸線を示す護岸遺構が残存する。(崩壊寸前のコンクリート高層住宅群は,大正時代以降に建設されたものであり,顕著な普遍的価値を反映する要素ではないが,文化財としての価値を持つ。)